『「運」を育てる』麻雀界の異端児 土田浩翔プロインタビュー!

『「運」を育てる』麻雀界の異端児 土田浩翔プロインタビュー!

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[更新日:2016/12/07、公開日:2016/09/02]

2016年8月17日に、KADOKAWAさんから発売された『「運」を育てる 麻雀界の異端児 土田浩翔の流儀』。本の内容をもとに、著者の土田浩翔プロにインタビューさせて頂きました。以下、やや長文になりますがぜひご覧ください!

「運」を育てる 麻雀界の異端児 土田浩翔の流儀
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プロデビュー30周年記念出版! プロ雀士・土田浩翔が、プロ生活30年の中で磨きあげた、「運」を引き寄せる ためのスペシャルメソッドを大公開! 本書は麻雀戦術書では無く、運の育て方 などが学べる一冊になっています。

※ 以下、土田浩翔プロは (★土田)と表記します。

ダーティーな麻雀イメージを変えたい

――― まず、この本を「どんな人」に読んで欲しいと思いますか?

(★土田)「麻雀を知らない人」に読んで頂きたいなと、強く思います。麻雀プロの世界って、ほとんど知られていないので。「こんな人もいるんだな」という事で、近づいてきてくれたらと言いますか・・・

麻雀そのもののイメージを変えたい」というのが、そもそもプロとしての仕事なので、良いイメージに変わればいいなと思います。

「なんだろこれ?」という感じで、気軽に本を手にして頂ければ良いかなと思っています。

ダーティーな麻雀イメージを変えられる麻雀プロになりたい。そして家族麻雀で感じていた温かい空間を広めていきたい」

(P21 母親に伝えた言葉より)

麻雀界の社会的地位向上と健全な普及を目指し、社会貢献をしていきたい」

(P104『日本麻雀機構』立ち上げ理念)

――― この本で「一番伝えたかったメッセージ」は何ですか?

(★土田)一番伝えたかったメッセージ。(じっくり考えて)・・・「相手」。自分とあいたいする人を大切にするという事です。対局に限らず、生きる上で「自分が触れ合う人達を大切にしましょう」という事が一番伝えたい事ですね。そうすると運がついてきます。

2016年、七度目の出場となった第10回モンド名人戦で、改めて牌たちと向き合い、自分の内面と勝負することができたのです。

運を育てる。そして運と向き合う。運と向き合うとは"人と向き合うこと"でした。

(P112)

『「運」を育てる』麻雀プロ 土田浩翔

本書では、MONDO TVさんご提供の写真も掲載されています。(下記は、MONDO名人戦についての「名人かく語りき 記憶の一局」動画です。)

『「運」を育てる』麻雀プロ 土田浩翔

▼ 『「運」を育てる』の目次はこちら。

<目次>

序章 「運」を知る
(数字の虜/知らない世界を知る/打ち砕かれたデータ分析/プロ入り宣言10箇条/“雀鬼”と出会い、「運」を知る/運こそすべて/自己犠牲の精神)

第一章 「運」に気づく
1 運を大別する
2 あらゆるものを擬人化する
3 運気の高低測定法
4 運気回復法
5 手順を変えて運気を変える
6 ミスを肯定する

第二章 「運」を育てる
7 認めたくない自分を書き出す
8 心が乱れたときの修正法
9 心を開いて道を開く
10 自分を俯瞰する
11 東場の哲学、南場の哲学
12 根気よく励ます 
13 予測がすべて
14 直感を大切にする
15 損得勘定に溺れ、大事を失う
16 対局に向けて心がけていること

第三章 「運」と向き合う
17 50歳で味わった挫折
18 場にそぐわない存在
19 牌に愛された人との最期の対局
20 迷ったら、苦しいほうを選択する
21 「何を切る」よりも大切なこと
22 「実況」と「解説」の違い
23 真のコミュニケーションを築く

第四章 「運」を磨く
24 「牌品高」の精神
25 強くなりたい。そう願うみなさんへ
26 率先者になる
27 無駄のない“摸打”
28 運を呼び込む“挨拶”と“姿勢”
29 “推牌”とは思いやり
30 ラス目の心得
31 トップ目の心得
32 互いに補い合う
33 「牌品低」ワースト10
34 牌たちへの敬意

・・・運を知る前は、データ収集と分析に熱中し、数字を重視していたという土田プロ。本書には、【1 運を大別する】【3 運気の高低測定法】【4 運気回復法】など、土田プロの 運に関する"気づき" が詰まっています。

後半部では、空手や剣道の「武道の精神」のような、品格を大事にする「麻雀道」 に関するこだわり溢れる記述も多いです。

牌品高(パイピンカオ)とは?

牌品高(パイピンカオ)麻雀

牌品高

パイピンカオと読みます。はじめて聞かれる言葉かもしれません。
品良く打つ様、その姿勢を意味します。

(P134)

人気麻雀ゲーム「Maru-Jan」さんが運営する麻雀サイト「麻雀のすべて」にて、土田プロの動画が数多く公開されています。牌品高については、下記動画が分かりやすいです。

(あるトークイベントの)イベント名が『牌に愛されるための極上レシピ』と決まったとき、暗中模索の中に、光明が差しました。

牌に愛される人」=「また会いたいなと思われる人」と、結びついたからです。

麻雀においてまた会いたいと思われる人は、同卓者からも愛される人です。
「牌品高」が伝えたい精神とは、牌たちと同卓者に敬意を表す姿勢を対局中に貫くことにある。

(P134~135)

"マナー" と "作法"

マナーとは相手への心遣い。作法とは美しく見える立ち居振る舞いのことです。

(P139)

本書には「失礼のないアガリの発声」「手牌を倒す動作」「摸打(牌をツモってきて切る動作)」など、品良く打つにはどこに気をつけるべきか? が細かく記述されていて、勉強になります。

▼「麻雀のすべて」には、100個以上の動画が公開されているのでいろいろチェックしてみて下さい。

・・・トークも上手な土田プロには熱心なファンも多く、先日都内で開催された「出版記念セミナー」では全国から参加者が集まっていました。

『「運」を育てる』麻雀プロ 土田浩翔

『「運」を育てる』麻雀プロ 土田浩翔

研ぎ澄まされた世界で生きてこそプロ

「運を育てる」大前提として、「予測すること」はとても重要です。

こと麻雀においては、対局中に起こるであろうあらゆることを想定し、予測してこそプロと言えます。

(P89)

――― 本書の【13 予測がすべて】で、"プロの長考は問題点として改善の必要があります" とありましたが、どういう想いで書かれたのでしょうか?

(★土田)予測が大事であると共に、「麻雀って考えて答えが出るじゃない」というのが僕の考えです。いい答えは瞬時に出る。いい答えは瞬間にしか出てこないゲーム。理ではなくて、感じる力が大事なゲームなんで、感じたものをストレートに受け止められるどうかが、長考とノータイムで切れるかにかかってくると思うんですよね。

長考は、エンターテインメントとしても不出来だと思いますし、【14 直感を大切にする】に書いたように、"感覚"を抑える"理"より、"感覚"を解き放つ"動物" になったほうが、判断に後悔することが少なくなると思います。

プロは研ぎ澄まされた世界で生きてこそプロなので、ずばっと決断していく必要があります。僕の経験上、一流の打ち手は、ツモってから切るまでが早い。間違いなく早いです。

・・・なお、本書には、麻雀プロとしてTV対局や解説で活躍するための知恵や失敗談などが詰まっているので、ぜひ 麻雀プロとして活躍したい と思っている方々に参考にして頂きたいです。

(人気TV番組「われポン」の対局者として)私をキャスティングしてくれた意図は、プロとして隙のないシビアな麻雀を見せることではなく、プロならではの魅せる打ち方を期待されていたわけです。

(P97)

視聴者の知らない情報を伝えるのが解説の役割です。知らないことを教えてくれ、なおかつそこにはドラマ性が必須。

(P125)

「運」を育てる 麻雀界の異端児 土田浩翔の流儀
(「裏表紙」より)

土田プロの今度の目標

――― 最後に、土田プロの今度の目標を教えて下さい。

(★土田)打ち手としては「モンド名人位」「最高位」「マスターズ」のタイトルを獲りたいですね。

普及活動に関しては、今は教室を「東京・大阪・福岡・札幌・広島」で開催しているのですが、日本海側や四国でも開催したいなと思っています。全国で個々でやっているものを繋げて、皆で楽しめるネットワークができたらいいなと思っています。

――― 本書の序章【プロ入り宣言10箇条】にあった「NHKで麻雀講座を持つ」もぜひ実現して頂きたいです。

(★土田)本当にそう思いますね。これは一人の力では無理なので、いろいろな方々の協力を得ながら実現させたいですね。

僕のイメージとしては、セミナーにも登壇して頂いた井出洋介プロと一緒に、NHKの道がひらけたら良いなと思っています。

『「運」を育てる』麻雀プロ 土田浩翔

※ 出版記念セミナーには、特別ゲストとして井出洋介プロも登場。近い将来「NHKでの麻雀講座」の実現にも期待したいところです。

(★土田)後は、60歳まであと4年なので「後継者づくり」にも力を入れたいなと思っています。自分が所属している最高位戦プロ麻雀協会でも、もっとコミュニケーションを増やして、自分の経験を伝えて行きたいなと思っています。

「牌品高(パイピンカオ)」の精神についても、プロアマ問わず、生涯をかけてお伝えしていきたいですね。

・・・以上、土田浩翔プロにいろいろ伺いました。本書は、カドカワストアさんで「冒頭部の試し読み」ができます!

なお、既に本をお持ちの方は、表紙のカバーを外すと、土田プロのユーモア溢れる写真が見れるので、ぜひチェックしてみて下さい。

※ 良かったら「ツイート」や「いいね!」などの拡散ご協力をお願い致しますm(__)m

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▼ 同じく、KADOKAWAから二階堂姉妹の『明日は、今日より強くなる』も出版されています!

『明日は、今日より強くなる』女流プロ雀士 二階堂姉妹インタビュー!
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▼ 麻雀プロの「プロ論」については、こちらの連載もご覧下さい。

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