第19回. [本章] ~ 麻雀「プロ」の創生、共生、新生 ~⑲(バビィの新・「プロ論」)

第19回. [本章] ~ 麻雀「プロ」の創生、共生、新生 ~⑲(バビィの新・「プロ論」)

[更新日:2017/09/03(全文掲載)、公開日:2017/08/03]

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月刊「麻雀界」で好評連載中のバビィの新・「プロ論」。以下、「2017年8月1日発売号」の連載内容を特別に掲載させて頂いています。(太字・色づけ等は当サイトにて付与)

▼▼▼ ここから馬場プロの連載より ▼▼▼

リーダー不在の現状

プロ麻雀業界に衝撃を与えたAbemaTV

麻雀の対局番組が24時間流れることで麻雀プロの認知度は、わずか半年足らずで格段に上がりました。それも全国規模での広がりです。

紙媒体なら二年も三年もかかるところなのに、このスピードと影響力の凄さ、改めて映像のパワーを思い知りました。

それもこれも麻雀への造詣が深く、また思い入れも強いサイバーエージェントの藤田晋社長という「巨人」が現われたからこその、革命的出来事といってもいいでしょう。

その藤田さんが最近、執筆を続けている近代麻雀の連載コラムで、プロ麻雀界に対してある提言をなされました。

一部を抜粋して引用させていただきます。

――さて今の麻雀界を眺めて見ると、プロ団体は複数存在し、気に入らなければ新しい団体を作ることも可能な状況です。

  最大手はもちろん連盟ですが、麻雀という競技を一つにまとめきれていません。外の人に説明するならリーダーが不在で混乱していると言ってもいいかも知れません。(中略)

  プロの大会も数多く開催されていますが、グレードが統一されていないので観る側はどの大会が重要なのかわかりません。(中略)

  リーダーが誰かもはっきりしない今の麻雀界で各々が自分の考えを発表すれば、更に混乱を招くだけなのです。

  (近代麻雀 2017年7月1日号・「仕事が麻雀で、麻雀が仕事」より)

この藤田さんの提言に呼応する形で、麻雀ポータルサイトの「麻雀王国」さんからも、プロ麻雀界へ新しいシステムの導入が提案されました。

▼ 麻雀ウォッチ 河下編集長の連載も合わせてご覧ください。

プロ論特別企画「若手プロ座談会」でも熱い意見交換がなされた。(バビィの新・「プロ論」)
プロ論特別企画「若手プロ座談会」でも熱い意見交換がなされた。
(麻雀界 No.75・76に掲載)

一般麻雀ファンの関心も高まりをみせています。

しかしながら、肝心のプロ麻雀界からは何のリアクションもありませんでした。

個々には、あるいは組織ごとでは、もしかしたらいろいろ話し合いがもたれているかもしれないのですが、少なくとも表面的には藤田さんや麻雀王国さんの提案に対する反応は見られなかった。

何故か。

それは旧プロ論でも書き記したことですが、「フロント体制」と称してもいいのかな、専門の事務方部門を確立していないことが大きな原因であると僕は思っています。

早い話が、プレーヤーが幹部や事務方を兼ねている。

これは麻雀プロ団体が発足して以来、37年余、変わらない体質というか構造なのです。

そしてこのことが、藤田さんの「リーダー不在の麻雀界」へとつながっていくわけです。

一部麻雀ファンの「麻雀のプロ団体て何かサークルみたい」という感想も、この「体質」に起因しているといっても過言ではないでしょう。

会長、代表、理事、顧問、事務総長、執行部、審判部、競技委員etc. いろいろな要職や部門が各プロ団体にありますが、どれも例外なくプレーヤーの皆さんが兼務なされている。

その「体質」が内部的にも対外的にも、そして時代の対応に関しても、何らかの障害になっているであろうことは想像に難くありません。

(つづく)

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▼ 上記は、月刊「麻雀界」2017年8月1日発売号に掲載された内容です。

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